第16章 調査

3人並んで展示館までの道のりを歩く。


右にシャル、左にフェイタンさんという構図だ。


「お前、心臓についてどう思てるか？」


「どうって言われても…よく分かりません。

入ったばかりの人間がいきなり中心になるって、そんなの誰も納得出来ませんよ。

皆さんも、私自身も。




継ぎません。

少なくとも皆さんから認められ、信頼されるまでは。

そのあとのことは私には分かりません。

継ぐか継がないかはその時になってから決めても遅くないでしょう？」


「それもそうね。

分かてるなら良いよ」


この人になら従っても良い、皆が皆そう思うまで決して上に立たない。


「2人共、話が重たいよ。

もっと楽しい話をしようよ」


「愉しい話…しても良いか？」


「あ、ごめん。

なんでもない」


何やら怪しい雰囲気を感じ、取り消しの言葉を素直に述べた。


「ねぇ、リア。

ぶっちゃけ円って難しいの？

ノブナガの範囲も大きいんだか小さいんだか、よく分かんないし」