【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第14章 得意なこと
「良いと思いますよ。
たくさん外の世界を見て来てくださいね」
「ん。
あ、そうだ。
あんたの番号と名前も教えてよ」
少しだけ瞳に色が宿った。
「良いですよ」
「じゃあ携帯貸して。
あんたこういうの苦手そうだし」
「確かに苦手ですね」
「だろ?
なんかそんな顔してるし。
俺結構得意なんだよね、こういうの」
「頼もしいですね」
自然と頬が緩む。
「ん、入った。
サンキューな、リア」
「ええ、頑張ってくださいね。
では私はこれで」
「連絡するからなー」
キルアさんの声を背中で受け取る。
ある意味純粋な子だったな。
暗殺以外のことは全く知らなそうだった。
現段階の能力は申し分ない。
念を覚えれば脅威的な存在になるかもしれない。