【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第13章 表か裏か
「…俺の上に落ちたことはなんも触れねェんだな」
不貞腐れたように漏らすフィンクスさん。
「ひょっとしてどこか痛めたんですか?」
「あ?いや…」
そんなんじゃねーって、としどろもどろになった。
「意識したんですか?
シズクさんのこと、女性として」
ふと思いついたことを言ってみる。
「ば、バーカ。ンなんじゃねェよ」
頬を朱色に染めて言われても説得力はない。
「フィンクスってば可愛いね、慌てちゃって」
あはは、と笑うシャル。
「なっ、てめーシャル!」
「そんなことよりシャル。
少し聞きたいことがあるんだけど」
と、シャルの肩に触れた。
「パ、パク?もしかして…」
「そのまさかよ」
ニッコリと微笑むパクノダさんは大人の女性を想像させる。
「リアにどうしてあんなコトしたのかしら?」
グッと肩に置いた手に力を込めた。
「あ、あんなことって?」
「何したんだ?シャル」
ゆっくりとした動きでシャルを見るフランクリンさん。