• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜

第12章 蜘蛛へようこそ


シャルが目を閉じてから数秒後、それは訪れた。


肌に感じるビリビリとした圧迫感。


それと共に急激に上昇する感覚。


そして急降下。


頭がグランと揺れた。


「わっ…」


「っ…」


環境変化に驚くシャルの声と、もう1つの別の声を聞こえた。


シャルの下から驚きと痛みの混じった声が。


「ホントにアジトだ、ここ。

半信半疑だったんだけどなー」


「重いね、シャルナーク。

ささと退くよ」


下敷きになっている彼はシャルにそう声をかけるが、シャルの耳には届いていないようだ。


「シャル、まずフェイの上から降りたらどうだ」


見かねたクロロさんがシャルに言う。


「え?

わっ、ごめん!フェイタン」


慌てて彼の上から降りるシャル。


「たく…帰て来ていきなり災難ね」


フェイタンと呼ばれた彼は服についた埃を手で払うと同時に、少し訛りの残った言葉で言った。




イメージした人の上に落ちるのは偶然じゃなかったか。


改良の余地あり、と。
/ 293ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp