【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第11章 勧誘
「改めて言うが俺は幻影旅団団長のクロロだ。
ファミリーネームはルシルフル。
他人の念に盗む特質系だ」
自分の情報をあっさりと話した。
私がこれから踏み入れる世界は、きっと仲間間の “ 信用 ” とその他の “ 疑い ” で出来ているような世界なのだ。
「俺は操作系能力者で、アンテナを刺したものを操作する。
主に情報・処理部隊だね」
信じてみても良いのかな…。
「私はリア、特質系の能力者です。
具現化した薬草を自分のオーラと混ぜることで様々な薬を作ります。
通称 “ 魔薬師 ” です」
このくらいで宜しいですか、と上目遣いに尋ねる。
「へー、リアがそうだったんだ!
凄いね」
知る前と変わらず接してくれる。
もう1度だけ…あと1度だけ、信じてみても良いのかな。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
深々と頭を下げる。
「ちょ、そんな堅くならなくてもいいって!」