【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第10章 最終試験
しばらく飛行すると目的地に到着した。
「ここが次の試験会場です」
ハンター協会のロゴが入った武道場。
外から見ても、素人目で見ても分かるような頑丈な作り。
その大きな扉を開け、受験者を通す。
その武道場で待っていた人物こそ…。
「よく来たのぉ」
ハンター協会会長、ネテロさんである。
「お主らには挨拶しとこうかの。
ワシがハンター試験審査委員会代表責任者のネテロじゃ。
ちなみにこれから行われる最終試験の試験官でもある」
サラリと次で試験が最後だと明かす。
「ま、試験の説明をするかの。
内容は単純明解、1対1のタイマン勝負じゃ。
この枠組みの中で戦って貰い、その線から1歩でも出た者が落ちる仕組みじゃ。
第1試合はクロロ対シャルナーク。
そして第2試合は、先の戦いで負けた者対テル。
この第2試合で負けた者こそ不合格者じゃ」
「はァ⁉︎納得出来っかよ!
そいつらは2度もチャンスあんのに、なんで俺は1度なんだよっ」
そう。
クロロさんやシャルは負けても次がある。
だがこの人は1度負けたら終わりなのだ。