【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第9章 4次試験
「連絡があるまで自由に過ごしてくれて構いません」
そう告げると32番さんは早々に用意された自分の部屋へと戻った。
「リアさん、我々試験官も少し休むことに致します」
「きゃはは、そうだねー」
「だりィな」
全試験官がこの飛行船に乗り、最終試験会場まで行くのだ。
「ええ、どうぞご自由に」
大勢で時を共にするのは好きじゃない。
「どうして分かったんですか?
私が試験官だって」
残っている2人に尋ねる。
「最初から異才を放ってたからな。
ただ者じゃないとは分かっていたが、4次試験の内容を聞いて確信した」
やっぱりクロロさんは凄い。
けど、最早凄いを通り越して…恐ろしくもある。
「俺は薄々って感じかな。
俺や団長に着いて来られるから相当な使い手だと思ったんだ。
団長に対して物怖じしなかったしね」
戦闘能力に長けた者こそ観察力に優れている。