第1章 6人の幼馴染がいます。
今日はバイトも友達との遊びも入れてない、フリーの日。だから、自分の部屋でゴロゴロしていた。
窓から外を眺めてみると、雲ひとつない真っ青な空。昨日までずっと雨が続いてたから久しぶりの晴れ。せっかくなんだから外に出ようかな、と一瞬思ったけど、化粧をするのが面倒臭い、着替えるのも面倒臭い。ということで、部屋でゴロゴロしてることにした。
にしても、暇。
用事を何も入れてないのは、かなり久しぶりかもしれない。ここ最近、バイトか友達と遊んでばかりいた。
そういえば、彼らに最近会ってないかも…
ピロンッ
スマホからLINEが来たことの通知音が流れた。
誰だろ、面倒臭いなぁ…。後でいいや。
ピロンッ……ピロンッ……ピロンッ
いるよね〜、LINE立て続けに送ってくる人。一気に送ってこいよって思うけど自分もやってるんだよね。今度から気をつけよう。
ピロンッピロンッピロピロピロンッ
…絶対スタンプだ。
ピロピロピロピロンッ……ピロンッ
……。
ピロンッピロンッ
「あーもー!うるさいな!!見ます見ます!!既読つけるまで送ってくるでしょこれ!?絶対あいつらでしょ!?」
未だに鳴り続けるLINE通知に、私はとうとう折れてしまった。心当たりは6人。いや、ある意味…2人…。そんなことどうでもいい。6人も心当たりがいる。
……ほら、やっぱり。
トド松:スタンプを送信しました
トド松:スタンプを送信しました
トド松:スタンプを送信しました
……スマホのロックを解除する前に一応、通知欄を見て確認。私の予想は当たっていた。そして、通知欄を遡ってみたら、
トド松:はやく来て〜!
トド松:いや、おそ松兄さんは瑠璃の兄じゃないから
トド松:長男命令〜!!!
トド松:今から松野家に集合〜!!!
通知欄なので、下の方が古い。というのは、どうでもいい。えぇ…松野家集合…。面倒臭い…。