第3章 弱い俺
何故か、チョロ松兄さん以外が風邪を引いてしまった。最初におそ松兄さんが風邪を引いて、そこからカラ松、俺、十四松、トド松…と風邪をうつされていった。
俺以外は、風邪の症状が軽かったようで熱もそんなに上がらずにすぐ回復していった。
俺だけ、高熱でずっと寝込んでいた。
いつも思うけど、熱のときは意識がぼんやりして自分が何をしているのかまったくわからなくなってしまう。それに加えて、涙腺も弱くなるし愚痴やら弱音を吐いてしまう。
熱を出しているときは、何を口走っているのか理解してないくせに、熱が下がったら何を口走っていたのかをちゃんと記憶していて、頭を抱えたことが何度もある。
いつもなら、おそ松兄さんに熱が出て変になっている俺の愚痴やら弱音を聞いてもらっている。
あんな長男だけど、ちゃんと長男をしているからこっそりと尊敬している。本人には絶対に言わないけど。