第4章 インターハイ予選。
三回戦の烏野のスタメンは変わらず。青城はセッターに徹さん。ミドルブロッカーには松川さんと金田一くん。ウィングスパイカーに岩泉さんと花巻さん、国見くん。そしてリベロには渡さん。
試合は月島くんのサーブからスタート。国見くんがレシーブをして、徹さんのトス…かと思いきやまさかのツーアタック!
『うっわぁ…えげつない』
コートでは徹さんが何か言っており、それに反応する烏野の面々。大方、挑発されたんだろうけど、それにしても引っ掛かりすぎでしょ。影山くん、顔、顔!
次のサーブは青城の松川さん。大地さんがレシーブするが、翔ちゃんの変人速攻はリベロに拾われてしまった。そこから徹さんのトス…またツーでもやる気かな?
と、思ったら見事に裏切られました。岩泉さんが綺麗にスパイクを決める。流石、阿吽の呼吸って感じ。
これは負けず嫌いの影山くんが黙ってないだろうなぁ、と思ったら案の定。サーブを西谷先輩が拾って、それをそのままツー返し。
『やるぅ♪』
徹さんと影山くんがネット越しに睨み合う。いつもは爽やかな徹さんも若干ひきつった笑みを浮かべている。
いやぁ青春だね!
これぞ、ザ・セッター対決!
そんな私をよそに、試合はどんどん進み…