第13章 夏休み合宿~四日目~。
わちゃわちゃしながら昨日のミーティングがあった部屋に向かう。着いたときには、みんな集合した後だった。ひょっこり顔を出した私に、なんでいるの?って顔をしている。
「お待たせー、連れてきたー!」
『お、おじゃましまぁす…』
なんか、無駄に緊張する。
「じゃあ、ミーティングしましょうか。あ、朱里さんはそのままでいいから」
『了解しましたっ』
京治さんに言われたので、隣の椅子にちょこんと座った。話はずっと京治さんが進めている。これって木兎さんがやるもんじゃないのかなぁ?
「―――ということで、明日からも日中のペナルティはフライング一周、日が無い内は裏山ダッシュです…」
「あかーしぃ、声小っせぇぞー!」
「野次るなら木兎さんやってくださいよ。っていうか、コレ元々木兎さんの仕事なんですからね、ちゃんとしてくださいよ」
『京治さん、大変だね…』
「でもまあ、いつものことっスからね」
いつものことなんだ…木兎さん。
「では、今日はここまでで…」
最後に京治さんが言うと、森然と生川の部員がぞろぞろと部屋を後にする。残ったのは、大地さんとスガさん、クロと海さん、木兎さんと京治さん。それに私を足して七人だった。
「えーごほん。それではぁ、これから夏休み合宿UNO大会をぉ始めまっす!」
「「「『……………』」」」
わざとらしく咳払いをして、声を張り上げる木兎さん。誰も、誰一人としてコメントを返しませんでした。
「誰か…何か言ってよ…」