第12章 夏休み合宿~三日目~。
京治さんに一通り悪態をついたところで、どたばたと騒がしい足音が近付いてきた。
「「俺も/おれも入れて下さいっ!!」」
『翔ちゃん!リエーフ!』
足音の正体は、この二人だったのか。
『あれ、リエーフレシーブ練習は?』
「や、夜久さんがもういいって!」
明らかにわたわたしてるじゃないか、リエーフ。ま、逃げてきたんだろうけど。
『翔ちゃん研磨としてたんじゃないの?』
「でも研磨にトス五本で逃げられた!」
お、あの研磨が五本も付き合ったのか。翔ちゃんの勢いも、大したものじゃないか←
「人数合うし、3対3やろーぜ」
『じゃ、私得点とかやっとくね~』
人数的にもちょうどいいし、クロの提案で3対3をやることになった。でもってチーム分け、なんだけど…
「あの…すげーバランス悪くないっスか?」
『うん、私も思ったよ京治さん…』
"フクロウ"チームは木兎さんと京治さんに翔ちゃん。平均身長はだいたい177㎝くらい。"ネコ"チームはクロとリエーフと蛍くんで、平均190㎝。
『いやいやいや、差がありすぎっ!』
木兎さんも京治さんも180は越えてるし、大きい部類に入るんだよ。でも、この面子はダメでしょ。翔ちゃんと蛍くん交換しようよ。
「えー、ダメ?こっちMB三人でブロックに徹しようかと」
『クロっ真面目にやりなさい!』
「ヘイヘイヘーイ!早くやろーぜ!」
気にしないんかーい!
そんなこんなで、試合開始。
ここ、どたばたすぎないかな!?