第7章 トーキョー遠征。
そして、今は夜。マネさんたちとお風呂に入ってる。女子が集まると、やっぱり恋愛の話になるわけ。そんな中で、梟谷のかおりさんがニヤニヤしながら言った。
「ねーねー、私見ちゃったんだけどさぁ…朱里ちゃん烏野の11番くんにぎゅーされてなかった!?」
『げっ、かおりさんいつ見てたんですか!』
「いやー、お皿下げに行ったら偶然…」
最悪だ、アレ見られてたのか…
しまった、という顔をした私を、他のマネさんたちも、問い詰める。
「好きなタイプは?」
「朱里ちゃんはスタイルいいしモテそう」
「ぶっちゃけうちの赤葦とか優良物件だよ?」
「影山も…頑張ってるね…」
「音駒のリエーフくんとかは?」
『ちょっとみなさん!』
なんか言いたい放題言ってるし、潔子さんまで影山をプッシュしてる。
赤葦さん…って、たしか梟谷のセッターさんだったよね。2年生なのに副キャプテンをやってるってクロが言ってた。
『赤葦さんって…梟谷の5番の?』
「そーそー!カッコいいし、あの木兎を操れる数少ない人物だよ。私的にはオススメー」
『かおりさん…』
「烏野もイケメン多いよね~。もう一人のセッターの子がいるでしょ?」
『スガさんですか?』
「彼もなかなかのイケメンだよ~。この前荷物持ってもらっちゃったし…」
ウフフ、と笑うのは梟谷の雪絵さん。スガさんはどこにいても紳士的だと、改めて実感。
その後も恋バナは続き、のぼせそうになるまでお風呂に入った。こんなに女子で集まって話すことは少なかったので、私は心も体もすっかりポカポカになっていた。