第6章 恐怖の期末テスト。
そして、待ちに待った(待ってないけど)期末テスト当日。月島くんと賭けてるし、頑張らなくちゃ。
つつがなくテストは進み、放課後に。
第二体育館に行くと、そこには案の定バレー部員たちが集まっていた。翔ちゃんが私の姿を目に留めると、一目散に駆け寄ってきた。
「アカリっ、おれ、おれっ!」
『翔ちゃん、落ち着こうか、ね?』
「おれ、空欄あんまりなかった!」
「俺も、ほとんど書けた」
『よかった。猛勉強のかいがあったね♪』
「「…ハイ」」
翔ちゃんと影山くんから朗報を聞き、安堵のため息をもらした。
「朱里、人のことはいいけど自分はどうだったワケ?」
『ふっふっふ…空欄なしですよ、月島くん』
「それ、当たり前だけどネ」
一々イラッと来る言い方するなぁ…月島くん、人を怒らせる大会とかあったら余裕で一位だと思うんだけど←
『西谷先輩と田中先輩はどうだったんですか?』
「縁下のお陰で助かったぜ!」
「力ー、ありがとう!」
「これに懲りたら勉強しろよー」
「「いやだ!」」
おいかけっこを始め出す2年生を、呆れ顔で眺める3年生ズ。
テストの返却は明日。東京遠征の運命は果たしてどうなることやら。そして、私と月島くんの賭けの運命もどうなることやら。
その夜、私はなかなか寝付けないのでした…