第6章 恐怖の期末テスト。
それから兄さんの力も借りつつ四人で頑張って、深夜の1時まで勉強した。今日はいつも通り部活もあったからか、翔ちゃんも影山くんもヘロヘロだった。
『さて、この辺でお開きにしようか』
「づっがれだぁ…」
「…日向、ボゲェ…」
ぐでぐでする翔ちゃんに憎まれ口を叩く影山くんも、いつもの覇気がない。やっぱり相当疲れてたんだね。私は小一時間寝たからまだ元気だけど、流石に二人が無理っぽい。
明日は土曜日だから思いっきり寝坊しても大丈夫だし、早く寝た方がいい。
『よし、寝よう!』
「「うぇーい」」
「翔陽と飛雄はどこで寝るかな?」
『客間は一つしかないから…一人私と寝ることになるけど』
「なぬ!?」
「なっ///」
「二人とも、いい反応するねぇ」
兄さんがニヤニヤしている。余裕そうなその顔なんか腹立つなぁ…←
「青司さん寝よーっと!」
兄さんは、おやすみーっ!と言い残し、さっさと自分の部屋に入った。残された私たちはしばし呆然としていたが、おもむろに翔ちゃんが口を開いた。
「えっと、おれたちどうしよう」
『私はどっちでもいいよ』
「最悪、俺と日向が同じ部屋で寝るか…」
『私も最初そう思ったんだけど、客間狭いから布団一つしか敷けないんだよね。ここは公平にじゃんけんで決めよう』
仕方ない、最終手段だ。
『勝った方が私の部屋ね。さーいしょーは』
「「ぐー、じゃーんけーんぽんっ!」」
翔ちゃんはグー、影山くんはパー。ってことは、翔ちゃんが客間で影山くんが私の部屋。
「アカリ、これっておれ喜ぶべき?」
『さあ…影山くん、いこっか。』
「ハーイ。アカリ、影山、おやすみ」
『おやすみなさい』
「おやすみ」
そうしてそれぞれ部屋に入ったのでした。