• テキストサイズ

烏と猫と梟と。《ハイキュー!!》

第5章 日常②。



ん…

眩しい…

カーテンの隙間から射し込む朝日が、寝室を照らしている。寝起きの目には、少しの刺激も眩しく感じる。ちゅんちゅんとスズメのさえずりが耳に入った。風情がある朝だね…

って、今何時だろ?

『えっ!?』

時計の針が指すのは、午前8時30分。よかった、寝坊したかと思った…それでも学校がある日よりは少し遅い。二度寝する衝動にかられたけど、目を閉じる寸でのところで思い留まった。

出かけるの、今日じゃん。

よし、起きるか。覚醒しきってない頭をどうにか動かして、カーテンを開ける。う~んと伸びを一つして、洗面所で顔を洗う。

着替えるのは出かける直前でいっかな。ルームウェアのまま、台所に立つ。今日の朝ご飯はトーストと目玉焼きにサラダ。テレビをつけて、リビングのテーブルの前に座った。

『いただきまーす』

目玉焼きには、ぽん酢。さっぱりとしたしょっぱさがくせになる。ユキちゃんはソースをかけるって言ってたけど…今度試してみよう。サックリ焼けたパンにを頬張りながら朝のニュースを見ていると、天気予報をやっていた。

梅雨のど真ん中にしては珍しく、朝から夜まで晴れるようだ。夕方ににわか雨があるかもしれないとのことだったので、折りたたみのカサを今度こそ、忘れずに持っていこう。

食べ終わったお皿も片付けてついでに洗ってから、時計をみると9時30分。思いの外のんびりしていたようだ。ここからハミマまでは5分かかるから、ぎりぎりに着くとしてもあと25分で準備を済ませなくちゃいけない。

急いで服を着替えて髪を結んだ。いつもは適当に下ろしているけど、今日は結ぼう。最後にお気に入りのシュシュをつける。いつだったか、兄さんがどっかのお土産にって買ってきてくれたやつ。

靴を履いて玄関の前立ってバッグの中身を最終チェック。財布よし、スマホよし、折りたたみのカサよし!戸締まりを確認して、腕時計を見ると、9時45分。これなら大丈夫だ。

私は足取り軽く、駅前のハミマに向かった。


      
/ 286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp