第12章 溺れる体温【裏有り】
貴)「ぁ…、…ん、っ」
甘くて、痺れる。
ひくひくと反応してしまうナカでローの指が音を立てて動く。
ロ)「声抑えるな」
口に手を置き、必死に耐えていた私にそう告げるとローは私の手を片手で掴んでベットに押し付ける。
貴)「やっ、ろぉ…!ぁ、やぁっ」
そんなの、耐えられない。
解放された口は自由に声を出す。
自分でも信じれない声に目に涙が溜まる。
恥ずかしい。
こんなに恥ずかしいのに、
なんでそんなに楽しそうに笑うの、
ロー…
貴)「あ、やらっ、ぁ、んん…!」
ロ)「やだやだ言う割に濡れてんじゃねぇか」
ローの指がグリッとナカを一周すると体が反り、腰が浮いた。
ロ)「もういいな」
短くそう言うとローはズボンを下ろして陰茎を取り出す。
もう既に立っているソレの先をさっきから弄られて濡れている膣口に宛てがう。
ピトッと触れた感覚に、思わず目を瞑り構えてしまう。
ロ)「気を楽にしろ」
ローの言葉に目を開けた。
私を見る瞳に魅せられている内に、
貴)「っーーーーーぁ、はぁっ…!!」
ローのモノが入ってきて。
身体が跳ねる。
全身に痺れが走る。
呼吸さえも熱くなって。
熱が指の先まで支配する。
熱くて、甘い。
1度奥まで入ってきたモノがギリギリまで外に出ればローは繋がっている所をじっと見ている。
ロ)「…り、…だな」
貴)「?
なんて…?」
ロ)「…なんでもねぇ。」
はぐらかされると腰を抑えられ、また奥いっぱいまで突きつけられる。
熱で朦朧とした視界の中。
一瞬、ローの瞳が悲しそうな色をしていた気がした。