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名もなき恋物語【ONE PIECE】

第10章 【番外編】副船長の過去


大きな音が響く。

大きな衝撃に襲われる。

ペ)「か……は……っ、」

木に叩きつけられ、背中を強打。

発作に加え、さらに呼吸が困難になる。

地面に崩れ落ちると一瞬遠のいた意識をどうにか引き戻し、また近づいてくる猛獣を見る。


死ぬ。


そう思うと恐怖と悲しさで涙が出てくる。

こんなにもいいことがないなんて。

何度も薬を作り、試したのに、成功しなかった。

気味悪がられ、死ねと言われても、

いつか救われると、生きてきたのに…


誰も、助けてくれなかった。


涙を拭うことなく地面に落とす。

視界が霞み、もう逃げることを諦めると

空気を裂くような音と共に青い空間に包まれる。

ペ)「な…?!」

そして目の前の猛獣が、3つ程にバラされ、倒れる姿が霞んだ視界越しに映る。

ロ)「おい」

ペ)「あ、んた…は、さっ…きの、」

ロ)「お前、医者は外傷しか治せねぇつったよな?」

ローは倒れているペンギンに近づき、しゃがむとペンギンと自分を囲む程の“room”を作る。


ロ)「体内にある“内傷”。


…お前の病気、医者が治す。」

ペ)「……は、?

い者、には…治せねぇ…!
そ、れに…いしゃ、な、て…どこに…」

途切れ途切れに言葉を紡ぎ、僅かに眉間に皺を寄せて言うペンギンを見て、

ローは口元を歪めて笑う。



ロ)「俺はトラファルガー・ロー。















世界最強の医者だ」
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