第9章 それぞれの旅
シ)「ああ…俺らも手を焼いてる」
ロ)「なら尚更都合がいい。
俺らはそいつを潰す。
だがそいつは三大勢力の一つ…」
ローの言葉に赤髪の一味数人が目を開く。
シ)「へぇ…そいつは驚いた。
言っておくがそいつを潰す手助けなんて期待するなよ?
楽しそうだが三大勢力に直接手出しなんてしたらうちの副船長が黙ってないんでね」
べ)「楽しそうで行動するのはやめろと言ってるだけだ」
ロ)「いや、逆だ。
…三大勢力とは三大均衡とも比喩される。
俺らがそれを潰すことに目を瞑ってくれればいい。」
シ)「………何をたくらんでる」
ロ)「何も」
暫くの間シャンクスはローを見据えていたがため息と同時に目を伏せると副船長のベンにちらりと視線を送った。
シ)「………はぁ
わかったよ」
べ)「頭」
ベンはシャンクスが返事の続きをしないよう名を呼ぶが、シャンクスはにっと笑うとハートの海賊団を見る
シ)「一丁踊ってやるよ、ルーキー」
シャンクスの後ろにいる赤髪海賊団からため息の声が聞こえる中、
ハートの一味は誰しもがほっ、と息をついた。
そんな中。
シ)「……で?
出発はいつだ?今すぐか?!
つーか本当に明日に追いつくんだろうな!」
1人、浮かれていたり。
べ)「あんた絶対“そっち”目当てで承諾しただろ……」