第9章 それぞれの旅
ため息をつくような、少し呆れたような。
だが、どこか興味があるような顔をするもシャンクスはくるりと背を向け歩き始める。
シ)「こんだけの度胸があればお前らは上手くやっていけるだろ。
悪いが用があるから_________
ロ)「与奪屋」
ローの一言にぴたりと足を止める。
ロ)「残念だが白ひげの一味は4日程前にマリンフォードを出た。
間に合わねぇよ。」
シ)「……いつか追いつくはずさ」
シャンクスは笑うと海の水平線を見る。
ロ)「この広い海で行き先も知らないのに、4日分の距離をどうやって確実に縮める?」
シ)「風の噂でもなんでもいいさ、こないだだって会えたしな」
ロ)「俺なら明日には確実に追いつける。」
ローはシャンクスの反応を見て、口角を上げ
ロ)「手を貸して欲しい」
と、もう一度同じ言葉を告げた。
シ)「ったく、ルーキーに踊らされるはめになるとはな…」
べ)「おいおい…本気で言ってるのか、頭」
シ)「まだ手を取るとは言ってねぇだろ。
で?内容くらい聞かせろよ」
ロ)「闇のブローカーのことは知ってるよな」
ローの言葉にその場の空気が凍りついた。