第6章 前方注意
シ)「ま、とにかくわかっただろ?
クレアは俺が守る。…親子ってのが政府にバレたら懸賞金やら上がると思うが
1番安心出来るなら俺の船だしな!」
シャンクスは笑いながらそう言うとクレアに手を差し出す。
しかしクレアはその手を掴むことなく、
差し出された手を叩いた。
貴)「ふざけないでよ…!
何を今更!!!」
シ)「クレア……?
おいおい、俺は真面目な話を…」
マ)(いやあんたふざけまくってただろ)
貴)「危険な目に合わせたくない…?
1人で家にいれば安全だと思ってるの?
船の上なら迎えに来れるの?
お母さんのことはどうでもよかったの?」
ぽろぽろと涙を零しながらそう言うと言葉を続ける。
貴)「……嫌い、大嫌い…
お母さんもお父さんも、自分勝手…!
2人とも大嫌____________」
最後の言葉を言い終える前に、クレアの頬に痛みが走る。
頬を叩かれたことも、叩いた相手が自分の父であることもわかったが、
その痛みに対する感情はすぐには理解出来なかった。