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名もなき恋物語【ONE PIECE】

第6章 前方注意


シャンクスの言葉に数人がポカン、と口を開けている中、赤髪の一味はどこか諦めた表情をしていた。

エースは首を掴む手をどけようとするも、あまりの発言に中々力が入らずにもがいていると、シャンクスの背後に影が一つ。



貴)「……ねえ




いい加減にしてよ」


エースの首を掴む手の反対側にあるシャンクスの肩から下…腕があるところにマントの上から草が生い茂る。

シ)「ああ、身体の養分を取る技かなんかか?

いい手だが…



俺に左腕はないぞ」

緑の草は次第に枯れ、そのまま床に落ちる。

貴)「とにかくエースさんを離してよ!

次は身体に咲かされたいの?!」

シ)「へいへい…

でも俺以外の彼氏なんて認めねぇからな!」

貴)「誰が彼氏だよバカ!!!!!」

マ)「元カレか何かかい?赤髪。」

すっかり修羅場と化した船の上で、状況に置いていかれたマルコがイゾウに尋ねる。

貴)「違います!!!!

あの、この人赤の他人なので船から落としていいですか?」

シ)「待て待て待て!

彼氏はふざけすぎたが実の父親に向かむて赤の他人は酷いだろ?!」

エ)「よかった父親か…

元彼がいたのかと思ってびっくり……って、え?父親!!?」

シャンクスの言葉に白ひげの一味が全員目を見開く。

貴)「赤の他人です。

いいから早く帰って、土にカエッテ」

イ)「おい本人超否定してるぞ」

シ)「まあ反抗期だからな、仕方ねぇ」

ハ)「うわ、四皇ポジティブ」
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