第6章 前方注意
貴)「〈葉妖獣・狼(ウルフ)〉!」
木製で出来た床から草が生い茂り、それらが集まって狼の姿へと形を変え、シャンクスに向かう。
シ)「お、これが能力か…」
しかしシャンクスは落ち着いてそれを避けると同時に持っていた剣で狼を斬る。
と、
貴)「〈囲繞(イジョウ)葉・観音竹〉!」
シ)「ん?」
崩れた狼の葉の先が鋭くなり、シャンクスを囲むと突き刺すようにターゲットに向かう。
息をする間も与えずシャンクスに向けて交差された葉は、攻撃を終えるとそのままひらひらと床に落ちる。
が。
シ)「いやー、今のは効いたな!
強くなったんだな、クレア」
貴)「うるさい…!
さっさと帰って!!!!」
攻撃を食らったにも関わらず笑みを消さないシャンクスを睨むと少し息を切らしながら叫ぶ。
シ)「…だから一緒に帰ろう、って言ってんだろ?」
エ)「渡すかよ……!
あんたには攻撃したくなかったが…クレアに手ぇ出すなら遠慮はしねぇ!」
エースは一気に距離を詰めると床を蹴り、拳を構えるとシャンクスにめがけて上から拳を振り下ろす。
エ)「火拳!!!!!」
シ)「あー、部外者はちょいと黙っててくれねぇか?
今は感動の再開中だ」
シャンクスは剣身で拳を受け、そのまま振り払う。
その衝撃で攻撃を仕掛けたエースが飛ばされるもなんとか受け身をとり、床に着地するとシャンクスを睨む。
エ)「関係なくねぇよ!
クレアは俺の彼女だ!!!」
シ)「………は?」
シャンクスから再び笑顔が消えた瞬間、いつの間にかエースの目の前に立ち、エースの首をつかむ。
エ)「ッ!!!??」
シ)「今なんて言った………?
クレアの彼氏は俺だ!!!!!」
~作者より~
新しく出てきた能力、ミドミドの実は、ルミナ様が考えて下さった能力です!(緑を出せる。葉で攻撃、治療なども可)
技名などは勝手に考えさせて頂いてますのでダサいのはご了承下さいませ…