第6章 前方注意
エ)「…おはよう」
顔が離れるとへら、っと笑ったエースはベットから起き上がり、伸びをする。
エ)「せっかくだから一緒に朝飯食おうぜ!
食堂にあるから取ってくるな!」
貴)「はい……」
呆然としてるクレアを置いていくかのように話を進めると、エースは部屋を出て食堂へ向かった。
~食堂~
マ)「…何やってんだよい」
食堂に入ろうとすると入口でしゃがみこんでいたエースに軽く躓く。
エ)「違う…寝ぼけてただけなんだ…」
マ)「は?」
両手で顔を覆っているものの隠れていない耳から赤いことが伺えた。
エ)「でも、うん…柔らかかった…」
マ)「さっきから何言ってんのかしんねーけど邪魔だからさっさとどけよい」
マルコが本格的にエースの背中を蹴飛ばすと、ハルタが入ってくる。
ハ)「マルコー
進行方向から船が一隻来たって」
マ)「一隻?海軍か?」
ハ)「いや、海賊船。」
大方賞金稼ぎか命知らずの馬鹿だろうと言うがとりあえず外に出ると人が集まってる方へ行く。
ラ)「おいおい…まじかよ」
エ)「ん?どこの船だ………って、はぁ?!」
ラクヨウの視線の先をおうと、船が一隻。
目を凝らしてよく見ると、帆に見覚えのあるドクロが描かれていた。
マ)「赤髪の船………?!」