第3章 小競り合い
エ)「クレア…!
お前今病み上がりなんだから大人しくしとけよ!
何かあったらどうすんだ________
マ)「お前もだろこの馬鹿。
いつも食って寝る奴が慣れねぇことしやがって」
クレアに詰め寄り、怒ろうとするエースをマルコが横から頭を叩き、そのままクレアにでこぴんする。
マ)「お前さんも悪いからねい。
2人共反省しろ」
貴&エ)「「はーい」」
2人で叩かれた場所を抑えながら、拗ねた顔で返事をして、顔を見合わせて笑う。
次第に夜は更け、宴も終盤を迎えるとクレアは外に出て、船のデッキの端にある椅子に座る。
貴)(今日は嬉しいことばっかりだった。
いや、この能力を得て、初めてこんなに嬉しいと思えたな…
こないだはマルコさんにありがとう、って言ってもらえて、今日はちゃんと戦えた…)
クレアは自分の手をぎゅっ、と握ると嬉しそうに笑みを浮かべる。
貴)「海賊になるとは思ってなかったけど…
この能力を好きになれる時も来るのかな」
しばらくするとうとうとし始め、そのまま寝てしまったクレアを通りかかったエースが抱き上げると元マルコの部屋まで運び、ゆっくりとベットに下ろす。
エ)「…おやすみ」
額にキスを落とすと頭を撫で、当たり前のように隣に寝転んでクレアを抱きしめてエースも眠りに落ちた。