第3章 小競り合い
しばらく部屋の説明をしたり、こないだの話をした後マルコがクレアの目を見て僅かに微笑む。
マ)「……そういや、5日前…エースを助けに行く前、うちの船に来てたのもクレアなんだよな?」
貴)「あ、はい…あの時は沢山失礼なことを…!」
マ)「いやなんともねぇよい
…それより、あの時何してたんだ?」
貴)「え?」
マ)「あの時だけじゃねぇな。
親父やエースを生き返らせた時も、エースだけ何故か一時的に能力が使えなくなった。
2人の間で何か違うことがあったのか?
親父に能力を返した後、少しだけ楽になってたのも気になるねい。
それに能力の使用に差があるのは知ってるが
いくらなんでも5日間も眠る程消耗するのは珍しいよい。
…それより、お前さんの能力で本当に蘇生が可能なのか?
命を『与える』ってことは命を『奪う』ことが前提だろ?
いや、命を与える、なんて言葉上の話だよい。
本当はどうやって蘇生してんだ?
止まっている心臓を動かし、なくなった細胞を与え、肉も、血も、どこから_______
エ)「おい」