第2章 白ひげ海賊団
貴)「仲間には…なれません…!
ごめんなさい…賞金3億5000万ベリーなんてかけられてましたけど私弱いんです!
それなのに賞金だけ高くて、海軍だって賞金稼ぎにだって狙われるだけで…
この船に乗ってたら皆さんを巻き込むことになるんですよ?
そんなの……!!!」
クレアの言葉に沈黙に包まれていたが、すぐに笑い声が響く。
イ)「おいおい、どこの海賊船に乗ってると思ってるんだよ…」
ハ)「確かに初めてで3億超えは凄いけど…3億なんて余裕で超えてる人、この船には沢山いるよ!」
マ)「まあ隊長の殆どは超えてると思ってていいよい」
クレアは周りの反応に、困惑と恥ずかしさが混ざった顔をしていると、エースに手を握られる。
エ)「それに、例えクレアが何回も危ない目にあっても、いくらでも助ける。」
貴)「っ…」
手の温かさと、言葉の温もりに感情が追いつかず、目に涙が溜まる。
白)「エースだけじゃねぇさ。
なあ息子達よ!
…新しい、可愛い妹を勿論守るよなァ!!?」
白ひげの言葉にその場にいたクルー全員が大きな声で肯定を意味して叫ぶ。
エ)「クレア」
周りの声にポロポロと涙を零すクレアを力強く、それでもどこか優しく抱きしめる。
エ)「俺の手が届く距離にいて欲しい。
ずっと、一緒の景色を見て旅をしたかった。
……守らせてくれ。」