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名もなき恋物語【ONE PIECE】

第13章 差し引きゼロ


シ)「ヘェ〜〜〜?」

にやにやした顔が視界に入ってくる。

イラっとしたから蹴ろうと思ったけどバラバラにされた身体では出来ず。

ぺ)「……うっぜ。」

シ)「ふぅ〜〜〜〜ん??」

ぺ)「チッ…何だよ」

煽りに来てる口調に睨みながらそう言うと待ってましたと言わんばかりの顔。

シ)「いや〜、ペンギンさん、身体バラバラで大変そうだな〜と思って?」

ぺ)「…次の島で驕れって言っても俺も金欠だからな」

シ)「いやいや。

…さっきの仕事で集めたアレ。

袋に詰めるの手伝ってくれない?」

シャチの言葉に思わず顔を顰める。

あの作業ほど気持ちの悪いものはない。

ぺ)「何個」

シ)「今日集まったのが大体30個くらいで、

俺がやらないといけないのが大体30個。」

ぺ)「…はあ?」

シ)「いや、皆嫌だろうから俺が引き受けてあげたの!!

わかる?!優しさ!!!」

ぺ)「いや、お前…


………………………はぁ」

呆れてため息しかでない。

なんで俺はこの馬鹿に付き合わなければいけないのか。


ぺ)「わかったわかった、手伝うから早く治せ。」

シ)「よっしゃ!」


そう言って喜び、跳ねるシャチを見て呆れつつも頰が緩まるのを感じる。


なんでこの馬鹿に付き合わなければいけないのか。



…それはきっと、俺も馬鹿だから。
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