第1章 時代を覆せ
?)「エースさん……」
エースの側に降り立ち、その傷の悲惨さを見る。
周りは騒ついていた。
黒ひげ海賊団は逃亡。
白ひげは生き返り、それを成した青年は次にポートガス・D・エースをと行動を起こしている。
セ)「何が起こっているかを考えるのは後だ!!
とにかくあの男を捕まえろ!!!!」
そうなると、海軍の目的は一つに絞られる。
海兵はセンゴクの命令にはっとなり、武器を握り直した。
?)「邪魔するな……!」
集まり出した海兵にぐぐ、と手に力を込めるが、マルコに止められる。
マ)「あんな雑魚を相手すんのは俺達でも出来るよい
…エースを生き返らせるのはお前さんしかいねぇ
それに俺らはさっきから
歯痒くて、悲しくて…苦しい気持ちばっかり味わされた」
にっと口角をあげ、左手の端から青い炎に包まれる。
マ)「暴れ足んねェよい」
ピリッと空気が張り、海兵達は一瞬たじろぐが、すぐに攻めて来た。
それをマルコは青い炎を全身にまとい、迎え撃つ体制を整える。
後ろで青年が小さく言葉を呟やいたのを聞き、マルコは海兵の束を殴りかかろうとした。
…時。横から強風に当たり、海兵は吹き飛ばされる。
マ)「っ、何して___
?)「…俺もだ。
間に合わなかった。
大切な人を、1度死なせてしまった。
だから…」
?)「スッキリ、させてあげます」
青年は不敵の笑みを浮かべる。
マ)「?なんか雰囲気変わって…
…つーかお前顔色悪くないか?」
青年の笑みに魅せられるも、急に柔らかくなった雰囲気に首を傾げる。
マ)「さっきも息荒かったし…どっか悪_____
?)「何ともない
…海兵は任せた」
そう手短に伝えるとマルコに背中を向け、しゃがみ込む。
エースの患部にそっと触れると手に光を宿らせた。
?)「《コンバート》
《インプレイ・ミミカリー》
《ペースト》」
最後の言葉と共に、エースは光に包まれる。
誰もが、その光に魅入り、
行く末を見守っていたのかもしれない。
しばらく沈黙に包まれる。
もっとも、1番に沈黙を破ったのは
エ)「…ん………?」
エースになったわけだが。