• テキストサイズ

名もなき恋物語【ONE PIECE】

第13章 差し引きゼロ


〜数分前、ロー部屋〜

貴)「うわ…文字がびっしり…」

1度外に出て、迷子になると確信したクレアは大人しく部屋に戻ることを決め、部屋の中を探索してみる。

しかし単調な部屋には求めていたような面白い物は見つからず、本棚の本を手に取り、読むこともなくページをめくる。

貴)「ローは海賊で、医者…

海賊って人を傷つけるのに治す医者でもあるって…変なの」

本を閉じ、棚に直そうとすると船が大きく揺れる。

貴)「わっ?!

びっくりした…何かとぶつかったのかな?」

なんとかバランスを崩さずに保つと、

本棚の上に地震対策の突っ張り棒を見て、このためかと頷いた。

貴)「うーん、やっぱり外出てみようかな…

エロ本とか見つからないし、つまらないや。」

迷子になるかもしれないけど、と心の中で付け足し、踵を返してドアに向かおうとした、

時。

貴)「えっ、」

もう一度船は大きな衝撃を受け、クレアはバランスを崩して、本棚に頭を強打。

貴)「いった…

わ、ちょ、待っ…!」

床に背中をつけ、頭をさすっていると、本棚の上から物が落ちてくる。

突然のことに避けることも出来ずなんとか受け身を取ると上半身を起き上がらせ、床に座る。

貴)「ゲホゲホッ、凄い埃…

また本?……ん?箱?」

落ちてきたのは、埃を被った本の形をした箱。

埃を払い、興味本位で蓋を開ける。

中から出てきたのは、

貴)「わ、小さいローだ…

…隣の人、誰だろ」


昔の、写真。
/ 173ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp