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誰か助けて【黒子のバスケ】

第1章 努力[黒子テツヤ]



「君に何が分かるんですか!…才能にも恵まれて、…僕の気持ちなんて………!!」


…やってしまった。気がついたらそう叫んでいた。もう取り返しのつかないことを、僕はやってしまったのだ。


「えっと………ごめんなさい………」




『……これ、見てくれるか?』



赤司くんはただそう言って、自分の福の腕をまくる。その腕には……



「これって……………」







『ああ…僕も、やっていたんだよ』




「黒子くんが始めた理由…は、僕が口出しできることじゃないかもしれないが…同じ悩みを持った人として、力になりたい。自傷のこと、誰にも言わない。』


赤司くんは淡々とそう告げた。

「でも…みなさんにもバレてしまったんじゃ……」


『その辺は大丈夫だ。消毒や止血をしてくれたうちのメイドたちは知っているが、みんな口が固いから外部に漏れることはない。青峰たちには骨折、ということにしといた。…先生や先輩には倒れていた黒子くんを家で看病してる、としか言ってないからな。』



…涙が出そうでした。そこまでしてくれて…僕を…。

ここまで傷つけた。これからバレないなんてことはないだろう。夏服の今は特に、すごく目立つ。



でも……



ちょっと…話したら楽になれるかな?と思えた。




それから…少しの時間だったけれど、赤司くんに思いをぶつけた。赤司くんはそれをただただ、うん、うん、と聞いてくれ、それだけで、気持ちが落ち着いた。





僕は僕らしく。自分のプレーを見つける。



もう…1人じゃないんだ。



このことがきっかけで、1軍の1年生(後のキセキの世代)のみなさんとも会話を交わすようになった。


自傷行為の回数も、大分減っていった。


自分、が何かわかってきた気がした。



そして…




ある日、僕は1軍昇格、レギュラーという目標を達成出来た。幻の6人目として…。光を際立たせる影として。


闇の中をさまよい続け出口の見えない迷路をぐるぐると回り続けていた。でも………


今日も隣には仲間がいる。



跡はまだ完全には消えてません。でも…ちゃんと自傷行為はやめることができました。



バスケをやっていて、本当に本当に…





よかった、と心の底から思えました。



end


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