第2章 新たな仲間
エクソシスト…
それは神に魅入られた者達
彼らは闇より現る禍々しきものを葬るために在る
現在、仮想19世紀末
そこは蒸気に紛れ奇怪な事件が起こり始めており、
そしてそれに巻き込まれている少年や少女たちがいた。
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朝、私は目覚めてからすぐその時間に気づき、慌てて食堂へと向かっていた。
「相変わらず、騒々しいなリオ。」
「おはよーさんリオ。」
笑いながら私に声をかけてくれるのは科学班のみんな。昨日任務で遅く帰ってきた私より、かなり疲れた顔をしているけど、みんな笑いかけてくれる。
ここは黒の教団であり、私のホーム。私はここでファインダーとして働いているのだ。
「おーおー。すごい食べっぷりだな。任務か?」
隣のファインダー仲間が話しかけてくれる。私は古株の仲間が座っている席に持っていた朝ごはんを置き、急いでそれを口へと入れる。
『おはよ。……うん……急いで…室長の所に…行かなくちゃ。』
「帰って早々大変なこって。」
「いやしかし、最近多くないか?」
「ああ。活発になってきてる。」
私は知らなかったことだが、昨日も大勢の人が殉職したらしかった。
「……リオ、お前も気をつけ……」
『ご馳走様!行ってきます!』
周りの会話も聞かず私は立ち上がって、急いで食器を置きに行く。
『大丈夫だって!私、こうみえても逃げ足だけには自信あるんだから!』
そう心配してくれるみんなに微笑んで、私は食堂をあとにした。