第2章 新たな仲間
「班長までぇ!?」
『班長、私本気で言ったわけじゃないってば。』
班長が本気にしそうだったので私は慌てて言う。お金なんか使い道ないし、なんて言ってもみんなの役に立てればそれでいいのだ。
「そうなのか?…あ、そうだ!言い忘れてた。おかえりリオ」
笑って頭をポンッと叩くリーバー班長。これがあるから私は頑張れるんだよなぁと思う。絶対言わないけど。
〖いってらっしゃい〗〖おかえり〗幼い頃から任務があるたびに言われてきた言葉。魔法の言葉。これでやっと家に帰ってこれた感じがし、ホッとするのだ。
『ただいま』
だから私はいつも笑顔で言うのだ。家族もいなければ、エクソシストでもなく、それに科学班でもない私にそう言ってくれるのは、ここにいるみんなだけだから。