第2章 カラ松一日体験〜導入、おそ松編〜
下に降りて見ると閉まっている襖の中の部屋から人の声が聞こえる。
ちゃんと元の世界にいた時に”おそ松さん 家 見取り図”ってググっててよかったぁあああッ‼︎カラ松からしたら生まれて今までこの家に住んでるんだから何処に何が有るのか分からないとかおかしいもんね。直ぐにバレちゃうよ、気を付けないと…。
今からカラ松を演じないといけない、一応深呼吸。
私は勢いよく襖を開け
「おはようブラザー!今日もいい天気だな、カラ松ガールに会いに行く絶好の日和だっ!」
「カラ松兄さんおはよー、もう朝からイッタイねぇ‼︎」
「はよ、朝から煩いよ、カラ松」
「だまれクソ松」
「カラ松にーさんおはようございマッスル!もうご飯できてるから早く食べないと冷めちゃうよ!」
「テンションたけぇなカラ松、早く食わねぇと俺たちが全部食っちまうぞ?」
「今食べるから待ってくれ!」
(ン”ン”ン”ン”ッ何この楽園は……私(カラ松)に話しかけられてる……幸せすぎる……つか、松代さんのご飯マジ美味しそうなんだけど‼︎)
熱々のワカメと豆腐のお味噌汁にシャケ、ほうれん草のおひたしにホカホカのご飯…あぁ、涎が…。
「いただきます!」
急いで座りもう食べ始めていたみんなに続いて私もご飯を食べ始める。味噌汁うんまぁ!シャケうんまぁ!
こんな美味しいご飯起きたら出来てるとか最高すぎるでしょ!くうぅ、私もニートになりたい…!
ご飯をモリモリ食べながら時間を確認する為につけてあったテレビを見る。九時半、か。
このニート達にしては起きるの早いんじゃない⁇どっか行くのかな、今日はみんなの行動を順番に一緒に行動したいと思ってる。カラ松ガール待ちは閉店ガラガラ!
その為には今日カラ松以外の五人の予定を聞かなくちゃいけない。
「なぁ、ブラザー達、今日は何をするんだ?」
「んー?今日はお馬さんに会いに行こっかな〜」
「僕はにゃーちゃんのライブ!」
「またレイカに会いに行くのかよシコ松〜」
「にゃーちゃんだしシコ松言うな!クソ長男‼︎」
「…………猫」
「ハイハイハハーイ!やきうする!やきう!カラ松にーさん、一緒にしよーよ!」
「今日は女の子とデート!」
おそ松は競馬、チョロ松はにゃーちゃんのライブ、一松は安定の路地裏でぬこ様と戯れ、十四松は野球(誘われた)、トッティは女の子とデート…っと。