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バーでの出会い

第11章 真実


「財布?」


『うん、今の財布だいぶ年季入ってるっぽいし

大切に使ってんだろうなーとは思ったんだけど

紫音あんまりアクセサリーとか付けないし

腕時計はかなり前にあげたことあるしなんか使えそうなものないかなーって思ったら財布に行きついた』

淡い色で、チャームがついた長財布だ

この年になってキャラクターが書いてあるのはそろそろ恥ずかしくなってきてたところだったからちょうど欲しかった

「ちょうど財布変えようかと思ってたの

嬉しい、ありがとう!」


『そこまで喜んでくれるとは思わなかった…

でもよかった、色もすごく似合ってる』



「ほんと?私こういう淡い色好きなのー

大事に使うね、早速入れ替えるよ」



『うん、よかった』






恭雅はソファーでテレビを見ているようだが、特にやることもないから

とりあえずテレビ見るか



『ソファー座んないの?』


「え、いや、いつも床で見てたからつい……」


確かに床で見ることもあるけど

なんか急に意識しちゃってる自分がいる


いつも通りでいいんだから、しっかりしろ



『来なよ、ここ』

そう言って恭雅は自分の隣をポンポンと叩いた


「う、うん、じゃあ失礼しまーす」




『え、遠くない?端すぎない?』


「そんなことないよ」



『あ、そう?じゃあ俺がそっち寄るー』




「ええ?」




え、近い上に肩まで組むの?!

「肩までくむの・・・?」


『あ、ダメだった?

いや、ごめん調子乗ったわ

そろそろ飯食わない?お腹すいたっしょ』

「う、うんそうだね
何食べたい?というより、何買ってきなの?」


『さっきみなかった?

って言っても俺も何かったか覚えてないや

冷蔵庫んとこ行こ』


「うん」









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