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バーでの出会い

第11章 真実


シェアハウスしようと言われ

なんだかやっぱり恭雅には心が読まれているのだろうか


あの場所から離れたいという思いが……不思議だ


ただ、本当にシェアハウスなんてできるのか?


浩二とも別れたわけでもないのにそんなことしていいのかとか

なんか色々考えてしまう

恭雅が連れてきてくれた和食のお店はこじんまりとしててとても居心地がいい


それに、この味噌汁……

「うま……」


美味すぎる


人が作ってくれた味噌汁ってなんでこんなに美味しいんだろう

自分で作っても美味しいけど、人に作ってもらうとさらに美味しさが倍増する


『でしょ!』



でしょ?


なにが?

「え?なにが?」


『え、だって今味噌汁飲みながらうまって言うから』


嘘でしょ、無意識のうちに言葉が出てたのか



『もしかして、喋ってないつもりだったの?』



「え、ああ、うん」



『ぷっなにそれ、さすがじゃん』


「いつもいつもさすがって言ってるけどそれ何?

褒められてるの?貶されてるの?」


『一応俺の中では褒めてる』


「そう、ならいいけど」

『……たまに貶してるかも』


「…サイテー」



『でも、紫音なら美味しいって言ってくれると思ってた』


「ん?」


『その味噌汁』


「どうして?」


『いつも、俺が食べてたの横取りしてうまいうまいって食べてたし、好み似てるのかなーって思ってさ

この前ここで食べた時すんごいうまかったから

紫音も好きなんじゃないかなーって』



「あのさ、恭雅ってなんなの?」


『え?』


「なんか、私の心読まれてるみたいでたまに気持ち悪いんだけど」


『気持ち悪いって失礼な』


「だって昔から落ち込んでる時遊び連れて行ってくれたり、なんか楽しいことしてくれて嫌なことも忘れられたような気が気がしてたし

心読まれてるのかなって

それとも、そんなに私顔に出るタイプ?」


『顔に出るタイプではないよ、俺が読んでるだけ

……実はさ






魔法使いなんだ、俺』




「……」


『なんとか言えよ、驚いたろ?ごめんなずっと隠してて

俺の能力は人の心を読むこと

だから今までの紫音の心を読んで

悲しい時、辛い時は楽しいことをしてやろうと頑張ってた』




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