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バーでの出会い

第10章 我慢


「ん……」

『起きた?大丈夫?』

「うん、大丈夫、ありがとう」


『ううん……ねえ』


「なに?」

『俺やっぱり、その…いや、何でもない』

「え、何気になるよ」

『ごめん忘れて、でも、負けないから』

「ん?変なの」

『俺、ちょっと涼んでくる』

「……」





ああー勢いで言ってしまえばよかったか?

本当に奪うって…俺はどうしたらいい

彼女の幸せを、一番に…俺は何をしてあげれば…

「恭雅」

『ん?どうした、寒いぞ?』

「うん、だからはい、ブランケット」

『……ありがとう、どうかしたか?』

「こっちが聞きたいよ、どうかしたの?」

『いや、寒いだろ?一緒に入れ』

「うん」

『……実はな、さっきあいつから電話がきた』

「浩二……?」

『ああ、ついでだから少し喋った』

「なんて言ってた?やっぱり私より好きな人…」

『いや、それは本人から聞きな
だけど、やっぱり俺、お前のこと好き
お前の幸せを一番に考えたい、だからもしまたこんなことあったら、俺が幸せにしてやりたい…
だめか?』

「あの、それは…」

『答えづらいよな、ごめん。
寒いだろ中入ろうか』


『おれ、やっぱソファーで寝るわ
おやすみ』


「待って、あの、ありがとう

私恭雅がいなかったらここまでやってこれなかったと思う
だから、その、少しでも恭雅の気持ちに答えられたらって思うの」


『え、そ、それって……』

「でも、もう少し待ってほしい浩二とちゃんと話したい」


『……わかった、ずっと待ってる』


「ありがとう恭雅
おやすみ」
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