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バーでの出会い

第9章 幸せにするのは


ホテルでの一件があって以来紫音とは連絡しないようにした

というのも紫音の彼氏、浩二とやらに
『会わないでくれ』と言われてしまったからだ


でも、僕はこれから会いに行こうと思う
彼女の会社に…



「んー!今日も終わったーはぁ疲れた
どっかよって帰ろうかな…?」

『よぉ、久しぶり』



「え?なに、どうしたの?」


『ちょっとな、これから空いてる?飯でもどう?』

「あ、ちょうどご飯食べて帰ろうと思ってたの!」


『そっか、よかった』










「ん!これ美味しい!」


『よかった』

「ここ高そうだけど、私お金そんな持ってないよ?」


『僕が出すから、気にしないで
デザートも美味しそうなのあるけど、後で頼もうか』


「え、私も出すよ!あ、ホントだ美味しそう…」



『じゃあさ、僕の相談のってよ、そのお礼でここは出すから』


「そんなの…」


『だめ』


「…わかったよ」


『よし、決まり!でも、デザート食べてからゆっくり話そう
何がいい?このガトーショコラとか美味しそうじゃない?』


「わーどれも美味しそうで決められない」


『ぷっ』


「なに?なんかおかしかった?」



『いや、いつもの塩対応からは想像つかないほどでつい』


「失礼な、普段塩対応じゃないです!」


『ほんとか?』

「ちゃんと優しく返してます!」


『ふーん、じゃあ無意識に塩対応になってるのか怖い怖い』


「だから、違うって!やっぱりガトーショコラがいいか」

『すみません、ガトーショコラ1つ』


『コーヒーと紅茶どちらになさいますか?』


『紫音どっちがいい?』

「えっと、私は紅茶で」


『じゃあ紅茶2つで』

『かしこまりました』



「恭雅は食べないの?」


『うん、紫音の一口もらうからいい』


「勝手に食べる体かよ」


『うん!』


「満面の笑みで答えるなー」


『お待たせいたしました』


「美味しそう!いただきます!

んー!美味しっ」


『あーん』


「ん?」


『あーん』


「やだ、自分で食べてよ」

『それじゃあ全部食べちゃおー』


「あー!だめだめ!」


『じゃあ、あーん』


「……ぁーん」


『やっぱここのはいつも美味しいなー』

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