第9章 幸せにするのは

｢え？いつも？｣


『あ、いやその…』


｢あ、わかった…恭雅って本当は、｣


『いや、だから…違うんだよ！』



｢何をそんな焦ってるの？どうせ彼女とかと来てたんでしょ｣


『へ？』


｢彼女、違った？｣


『え、いやまぁかなり前の話だけどな』


ここで僕がお金も持ちだとバレたくはない

彼女の価値観と合わせたい

だって昔からお金持ちは嫌いな感じ漂わせてたし！

最初は物とかでいろいろやろうとしたけどその辺の貢げば喜ぶ女とは違うから…

それで一回失敗したし、あー思い出したくない！






｢おいしかったー！｣


『よかったな』


｢それで、相談ってなに？｣



『ああ、友達の話なんだけど』



｢うん｣

『ふたりの男から好きだって言われてる女の子がいるんだ、それで片方が俺の方が幸せにできるからって言ったんだと』



｢なにそれ、いい展開！｣


『落ち着け、でな、その彼女付き合ってる奴がいるんだよ、もしその付き合ってるやつにふたりの男が勝てるとしたら何をしてくれる奴だと思う？』


｢なにそのなぞなぞみたいなの｣

『少しの可能性でもいいんだ、その子が振り向いてくれるとしたら何をしたらいい？』

｢それってもしかして、恭雅入ってる？｣


『いや、違うってその中の男の友達が相談してきたんだよ
でも女じゃないから分からないって返した、紫音だったら何かいいアドバイスあるかなと思ってさ』


｢そうなのねーいいなその子モテモテじゃない｣

『そ、そうだね』


｢んー私なら…｣