第5章 自然の中で
夕方
「もう日暮れてきたねー」
『そうだな』
「そろそろ帰らないとか…」
『はいはーい!』
「なに?」
『ここでお知らせがあります!明日も休みでしょ?』
「うん、そうだけど」
『実は俺もなんだけどー今日はここに泊まろうと思います!』
「…え?」
『あ、いやだったかな?』
「いや、でも泊まる道具持ってきてないし…」
『これから買いに行こ!服とかはさっき買ったの着ればいいし、下着とかそういうの買い行こ』
「え、」
『俺が選んであ、げ、る』
「…」
『いや引くなよ』
「ひ、引いてない…と思う」
『完全に引いてるよね、うん』
「いやだよだって恥ずかしいじゃん」
『えーなんでー、ほらほらいくよいくよー』
強引に連れていかれる
「私こんな所で買ったことないんだけど…」
『え、じゃあどこで買ってるの』
「そのへんの服屋に売ってるやつ」
『あそうなのーじゃあちゃんと選ばないとねーサイズも測ってもらったら?』
「あー測ってもらいたいとは思ってた 」
『すみませーん』
『あ、はい!』
『すみません、この子のサイズ測ってもらいたいんですけど…』
『はい、かしこまりましたでは、こちらへどうぞ』
「あ、は、はい…」
『サイズはBですかねー』
「あ、はい」
『お客様スタイルいいですのでこちらのデザインなどがオススメですね』
「良くないですよ、胸もないですし…」
『でも最近はそのサイズの方が種類が豊富にございますので選びやすいですよ』
「そうなんですねー」
『では、ごゆっくりお選びください』
「はい、ありがとうございました」
「ごめーん終わったー」
『ちゃんと測ってもらった?』
「うんちょっと恥ずかしかったけど…」
『サイズいくつ?』
「え、えーっとび、びー」
『あ、さっき可愛いと思ったヤツちょうど同じサイズだったーこれどう?』
「ちょっとそんな派手な柄…そういうの好みなの?」
『いやそういうことじゃないけどー嫌ならやめようか
あ、じゃあこれはー?』
「あ、それは可愛いかも」
『じゃーこれねー』
「そんな簡単に…って高ぁ!!」
『しーっ声大きすぎ!』
「あ、すみませーん」