第5章 自然の中で
『…はあー何してんだ俺』
とりあえず池までたどり着いたのはいいものの
紫音を置いてくるなんて
『バカだなー』
近くにあったベンチに座っていると
『さっきの、彼氏、さんですよね?』
『は?』
振り向くと奥田とかいう奴がいた
『紫音、あ緒方はどちらに…』
「どうでもいいだろ」
折角怒りが鎮まってきてたのにまたイラついてきた
『まさか一緒じゃないんですか?』
『お前に関係ない』
『関係あります!』
『は?』
『だって、だって!俺彼女のこと好きですから!』
『お前何言って『だからすぐそうやって彼女のそばから離れるようなら俺が貰います』
『お、おい!待てよ!』
浩二の声を無視して奥田は走っていった