第17章 好きな人
「・・・私やっぱり浩二が好き」
『そ、そっか、そうだよな』
「恭雅・・・あの、私 」
『いい、わかってるそれ以上言うな』
「う、うん」
『いつかこんな日が来るってわかってたし、それにそろそろこのシェアハウスもやめなきゃって思ってた』
「確かに浩二のことは好き、でも恭雅とも今までみたいに仲良く話したり、悠音ちゃんと3人で一緒にショッピングしたりしたい! だから・・・そんな泣きそうな顔しないで・・・?」
『・・・え?あ、俺、そんな顔してたか?悪い悪いゴメンな困らせて』
「いいの、恭雅には本当に感謝してるの昔も今も」
『俺は特別なにかしたわけじゃないよ』
「それが私の支えになってたの」
『そ、そうか
というか、もう明日にはこの家出るんだろ?』
「え?」
『だって浩二んとこに行くならこんなとこにいられないだろ?』
「ああ、そっか」
『そっかってお前そのままここに居ようとしてたのか?!』
「だってここお風呂もベッドも広くて好きなんだもん」
『呑気なやつw』
「なによいいじゃん、私のアパートのお風呂足も満足に伸ばせなかったんだもん!」
『お前、どんだけお風呂好きなのww』
「ストレス発散なのー」
『じゃあ風呂だけここに入りに来る気か?w』
「何その銭湯みたいなのwwww」
『金取るか?w』
「そこは社員ということで無料にならないですかねー」