第14章 秘密
翌朝
朝食をいつものように食べる
『・・・あのさ、ちょっと話たいとがあって』
「なに?」
『この間のことなんだけど、本当にごめん、もうあんなことしないよ絶対に』
「・・・もう気にしてないって、言ったじゃん・・・」
『でも、俺なんか・・・』
「いいって言ってるじゃない!!」
『・・・どうした?』
「ご、ごめん・・・なんでもない、じゃあ仕事だから」
『あっ待って!』
ああ、行ってしまった
あの様子・・・もしかして、何か
ピンポーン
誰だこんな時間に
『どなたですかー』
悠音『わたしでーす』
『おお、我が妹よどうした』
悠音『どうしたじゃないよ、紫音姉が泣きそうな顔して走って出てったみたいだけど、というか泣いてた
何した』
『泣いてた?嘘だろ』
悠音『こんなことで嘘ついてどうすんの、また何か言っちゃったんだかやっちゃったんだか知らないけどちゃんと謝ってよね?!』
『・・・ああ、俺ちょっと出てくるわ』
悠音『あ、うん』
携帯と財布をもって彼女の後を追いかけた
今日は休みと言ってたのに「仕事」って言って出てった
きっとあそこにいるんだろう
俺は必死に走った
目的地についた頃にはもう死にそうだ
ちゃんと運動しておけばよかった
やっぱり、いた
高校の近くの大きい公園
よく来てたっけ、小学生みたいに訳も分からず走ったり、ベンチでくだらない話したり
あの時、楽しかったなぁ