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コトノハつむぎ

第2章 ひとつめ。


色が、増えた。



あの時。
自分が、チカラを使って。


目の前がぐらついて。
でも博士にぎゅってされて。



だから、目を閉じて。
今度こそ世界から居なくなろうって思って。

でも、居なくなれなかった。






十四松「あ!おれ十四松!!
起きてくれた!ありがとうございマッスルマッスル!!」






黄色。
そう、黄色。

それからめいっぱい元気な声。


眩しい太陽だな、と第一印象。



居なくなろうとして、どれくらい経ってたのかは解らない。

いちにち?はんとし?いちねん?


解らない。

でも、自分の外から何か呼ばれてる気がして。

その音と声は、いつまでも止まなくて。



それで。目を開けてみた。


そしたら、開口一番にそう言われた。


なまえ、なまえ・・・・・・黄色の彼の名前。
じゅうしまつ。そう、十四松。


聞いてもいないのに、何度も何度も。
その名前を言われた。



それで博士と同じく。いや、同じじゃない。
それ以上に、自分に喋ってくる。






十四松「ひさしぶり!
また来た!おはようございマッスルマッスル!ハッスルハッスル!!」






また、別の日。

自分が目を開けたら、その目を見て話しかけてくる。


ほんとうに、眩しい太陽。
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