第11章 ハニートラップっていい響き。/ 少しエロいかもご注意
ガチャリと部屋の扉を開けたのはだった。
「おかえり、」
『ん、たでーま』
一つ欠伸をして。肩に掛けていたマントをソファにかけた。
今日は第一師団団長と飲み会だったらしい。
ほんのりと頬が赤い。
「は酒に弱かったっけ」
『あー…、どーだろう。元老院(うえ)とかが出すモンはすぐ酔うんだよねェ…』
「……」
なんでだろ?と呟きながら酔い醒ましになるように神威から渡された水を飲む。
テーブルの上に静かにコップを置いて、ソファに座る神威の隣に腰を下ろした。
「なら、少しくらい度数が高くても平気な顔してるよね」
『なんだそりゃ………あ、でも、昔は仕事のために多少度数高いお酒飲んでたなァ』
「第零師団のとき?」
『そうそう。ハニートラップってやつ?』
「へぇ……………………え?」
神威は自分の三つ編みをいじくっていた手が止まった。それにつられの頭に?が浮かぶ。
『もしかしてハニートラップって意味知らない系?言い方を変えると~「知ってるよ」 知ってんのかい』
「第零師団って第七師団(俺たち)の育成だろ?なんでがそんなことしてたの」
『当時は人間っぽい顔の女が少なかったからねェ。まぁ簡単に言うと?私が?他の団員より?ずば抜けて?美人だったからなんだなァ!』
「うるさいよ『えっ』
はまな板のくせにそんな事してたんだ」
『まな板言うな!まな板でもなぁ!好む男はわんさかいるんだぞ!全てが胸で解決するとは大間違いだ!!』
キーーッ!と神威に刃向かっても無意味な行動。
は残っていた水を飲みほした。
『っていうか私、意外と胸あるって言われたんだけどなァ…』
「誰に?」
『阿伏兎』
「……はっ?」
『そのハニートラップってやつ仕掛ける用の衣装着た時、阿伏兎に最終確認してもらったんだけど、"は着痩せするタイプか"って』
「…ふぅん」
『"女になったな"って言われた時は感動しちゃってさー』
「…へぇ」
『お子ちゃまお子ちゃま言われ続けてた私にとって嬉しかったんだよ~それはもう!』
「…そう」