第5章 5
ローは辺りを見渡したがそこにはもうドフラミンゴの姿はなかった
するとベニーはゆっくり目を開くと今にも泣きそうな表情でローの片腕をギュッと掴んだ
『・・お前は・・ドフラミンゴのクルーなのか・・っ』
ロー「・・ああ、昔俺はドフラミンゴの一味だった。その話は後でする。兎に角治療させろ!!」
『・・げほっ・・私はドフラミンゴとその一味を殺す為だけに生きてきたのに・・私は・・わたし・・は』
ロー「すまない。早く話しておくべきだった・・すまないベニー」
ベニーの意識はそこで途絶えローはすぐに船に戻ると治療を始めた
血まみれで帰ってきたベニーを見たペンギンたちは顔色を青くした
弾を取り出しトレーに入れベニーの傷を縫い終わるとベニーをベポに運ばせた
ロー「わざわざ鉛玉とは・・胸糞悪ぃ」
治療台を蹴り飛ばすとギュッと拳に力が入った
椅子に座るとペンギンたちがつかさずローの元にやってきた
ペン「船長、ベニーは・・」
ロー「あいつの殺したい海賊はドフラミンゴだった」
ペン「えっ!」
ロー「そしてドフラミンゴから恐らく聞いたんだろ、俺が元ドンキホーテ海賊団だということを」
ペン「そんな・・」
ベポ「ベニーは船を降りちゃうの?」
ロー「・・・わからねぇ」
ガンっと机を蹴り飛ばすとペンギンたちも下を向いた
シャチ「俺は・・残って欲しい、だけどあいつの気持ちを考えると俺耐えられる自身ないです」
ペン「シャチお前」
シャチ「船長、俺はあんたの人柄に惹かれてついてきた、きっとベニーもそうなはず、だからしっかり話してやって欲しい。遅いかもしれないがお願いします!」
ベポ「キャプテンお願い・・」
ロー「お前等の気持ちは分かった、目が覚めたら話す・・その後はアイツに任せる・・・」