第1章 1
雲一つ無い晴天を眺め心地よい風を浴び
時計台から下の町並みを眺め横になった
小鳥の囀りとは程遠い地鳴りのような音が横になった女から発しられた
グー・・
『腹の虫が騒がしいな・・』
ムクリと起き上がりポケットに手を入れると小銭が数枚
ため息を吐きボーッと町並みを見つめると眉に皺を寄せた
『あることないこと話しやがって』
徐に近くに落ちていた釘を手にすると、勢いよくある一箇所に投げつけた
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【おい!野郎共!良く聞け!噂じゃこの島にへーゼル・ベニーが滞在しているらしい
わずか10歳にして懸賞金9千万の女だ!
この俺様、鈎爪のキャンドラ様がその首取って名を世間に轟かせようじゃねぇか!!】
【流石です!ですが、何処に居るのか・・】
【ああ?!片っ端から漁れば出てくんだろうが!阿呆が!!】
自分の船員である男を串刺しにすると投げ捨てゲラゲラ高笑いをしていた