第6章 Naughty(良平)
「あ…そう言えば明日早いんだった。」
時計を見ると1時。
「もしもし自由?事務所の方は大丈夫だった?」
「そっか。なら良かった。」
「それで、悪いんだけど…出て来れるか?」
「あのさ…うちに紗友ちゃん来てるんだよね。」
「いやいや。手は出してないよ。」
「それで、このコを迎えに来て欲しいんだよね。」
「うん…明日、地方に行かなきゃならなくて。」
「6時には家を出ないと間に合わないんだよ。」
「あぁ…悪いんだけど。」
「え?今からでも良いよ。」
「悪いな…着いたら連絡して。」
隣で寝る紗友ちゃんの髪を手で梳く。
「ハマりそうだな…」
起こさないように、額にそっと口づけをした。