第6章 Naughty(良平)
なかなか寝付けない。
隣で寝息をたてて眠る女のコが気になって仕方ない。
一目見た時に感じた直感は当たってたらしい。
顔はストライクだし。
少し冷たい会話の返しが癖になる。
クールそうな表情なのに、笑うとえくぼが出て可愛い。
酒が好きで、そこそこ強い。
離したくなくて、少し強めのカクテルを作って飲ませた。
案の定、酔い潰した。
予想外の効果に一瞬焦った。
すやすやと眠るカノジョに罪悪感を感じて、頭を冷やしにシャワーを浴びた。
部屋に戻ると、苦しそうにうずくまるカノジョを見つけた。
トイレに連れて行き、看病を続ける。
汗と嘔吐でベトベトのカノジョを脱がせ、体を拭く。
ベッドに運び、華奢な体に手を這わす。
このコにさっき言った内容と多少の誤差があるが、まぁ良しとしよう。
知らなければ、言ったことは事実になる。
それに大まかなところは合ってるし。
オレは再び、滑らかで、きめの細かい肌を感じながらまぶたを閉じた。