第19章 Christmas Eve(梶)
泣き疲れて眠る紗友ちゃんをベッドに寝かせて布団を掛ける。
「目がさえちゃったよ。」
カーテンを少し開けて外を見る。
「雪?」
「うわー。結構積もってる。全然気付かなかったな。」
窓を開けて、手を出してみる。
「冷たっ!」
「そう言えば、今年はホワイトクリスマスだ。」
そう呟きぐっすり眠る紗友ちゃんを見る。
窓を閉め、しんと静まりかえる部屋に戻る。
ベッドに座り紗友ちゃんの頬にそっと触れる。
「予想外のクリスマスプレゼント。」
「サンタさん。ありがとう。」
同じベッドに潜り込み、抱き締めながら眠りについた。
「紗友ちゃん…覚悟してね。」
END